市場概況:全面安の展開、ビットコインは8万7000ドルを割り込む
12月1日の仮想通貨市場は、週末の落ち着いた値動きから一転し、全面安の厳しい展開となっています。ビットコイン(BTC)は前日比-5.07%と大幅に下落し、13,465,057円($86,711)で推移。心理的節目であった9万ドルを大きく割り込みました。
この下落を受け、主要アルトコインも軒並み値を下げています。
- イーサリアム (ETH): 440,983円 ($2,839.81) / 24h: -5.59%
- リップル (XRP): 317.89円 ($2.05) / 24h: -6.76%
- ソラナ (SOL): 19,718.26円 ($126.98) / 24h: -7.13%
市場全体にリスクオフムードが広がり、投資家心理が悪化している状況です。
下落の背景:複合的な悪材料が市場心理を冷やす
今回の急落は、単一の要因ではなく、複数のネガティブなニュースが重なった結果と考えられます。主な要因を3つに分けて解説します。
1. DeFiでの不正流出事件が引き金か
複数のメディアが報じている通り、DeFi(分散型金融)プロトコルの一つである「Yearn Finance」で大規模な不正流出が発生したとのニュースが市場の不安心理を煽りました。このようなセキュリティインシデントは、特にイーサリアムをはじめとするDeFi関連銘柄への売り圧力となり、市場全体のセンチメントを冷え込ませる一因となった可能性があります。
2. レバレッジ解消の動きが加速
価格の下落は、レバレッジを効かせたロングポジション(買いポジション)の強制清算を誘発しました。報道によると、この急落で5億ドル(約775億円)以上のロングポジションが清算されたと見られています。大規模なロスカットが連鎖的に発生し、下落の勢いをさらに加速させる典型的なパターンとなりました。
3. 大口投資家の動きと中国の規制強化も重石に
テクニカルな要因に加え、マクロ環境にも懸念材料が見られます。「クジラ」と呼ばれる大口投資家のビットコイン蓄積が停止したとの分析や、中国人民銀行が改めて仮想通貨取引への厳格な取り締まりを要請したというニュースも、市場の上値を重くする要因として意識されています。
今後の見通し
急激な下落により市場の過熱感は一旦リセットされたとの見方もありますが、短期的には下値を探る展開が続く可能性があります。DeFi関連のセキュリティニュースや、各国の規制当局の動向には引き続き注意が必要です。まずは現在の価格帯である8万5000ドル付近で下げ止まることができるかが、目先の焦点となるでしょう。